安倍晋三氏

昨日、安倍晋三元首相が凶弾に倒れて亡くなられました。

誰もがよくご存知のように、安倍晋三氏は祖父が岸信介元首相で、お父様が安倍晋太郎元外相という政界のプリンス中のプリンスでした。2000年代初めに内閣官房副長官に就任された際に、記者から「政治家としての覚悟を教えてください」と聞かれ、

「父(晋太郎氏)が自身の死期が近いことが分かった上で、ソ連に行ってゴルバチョフ大統領と交渉を行い、これまで領土問題はないとのソ連の従来の立場を変えさせ、「英知ある解決」という言葉を引き出しました。その後も命が続くかぎり活動を続け、翌年に膵臓ガンでなくなりました。国を預かって活動するとはどういうことかを、私は親父の背中を見て学びました。国のために死ぬつもりで働きます」。

と、仰ってました。20年ぐらい前の話です。汚職まみれの金満政治家だらけだと思っていた当時の私ですが、カメラの前の毅然とした安倍氏のお顔と明瞭な言葉に、この人はホンモノだと感じ、あのときのご様子を今でも鮮明に覚えています。

2012年に“日本を取り戻す!”とのフレーズの元に総理大臣に返り咲かれました。選挙は勝つものの、肝腎の政策改革が出来ず、モリカケ問題で2年間も国会を空転させられ、2020年に総理を辞任される頃には、ほとんど何もできない状態が続いていて、「安倍さんでも無理そうだな」というあきらめムードを私は感じていました。

統一教会との関係をとやかく言う人がいますが、私は信頼できる方だと思っています。マスコミを使った洗脳工作に邪魔され、自党内の派閥や連立与党との調整をとってしまうと、結局はやるべきことが何も出来なかったのでしょう。

今回のテロは一人の凶人による犯行ではないでしょう。安倍氏にはまだまだ力があり、殺害してでも安倍氏の影響力を排除しようとしたのでしょう。それがどのような勢力なのかはまだ分かりません。警察やジャーナリストの皆さんでこのテロが何故起こったのかを明らかにして頂きたいと思いますが、ケネディ大統領暗殺のときのように、強権を持つ人達が闇に葬ろうとするかもしれません。それも含めて、じっくりと状況が明らかにされるのを待ちます。

コロナ騒ぎと言い、今回の暗殺と言い、露骨で破廉恥な手段で、大きな物事を動かそうとの意図が丸出しです。何か不吉なことが着々と進行しているとも感じます。

もちろん憤りは感じますが、煽動的な二元論に飛び付き、「あいつが悪いんだ!!」と叫んで走りだすと道を誤ります。うまず弛まず情報を集め、それを検証し、適切なときに冷静に判断しなければならないのは、これまでの経験でよく分かっています。もう同じ過ちは繰り返しません。

今日は別のことを話題にしようと思っていたのですが、安倍氏の暗殺事件で頭がいっぱいになったしまったので、急遽テーマを変更しました。

安倍晋三氏の御霊が安らかならんことを心よりお祈り申し上げます。

あみんこと網野忠文

一般,政治経済

Posted by amin_itsu