千手観音

上の写真は和歌山県・道成寺の千手観音菩薩立像(せんじゅかんのんぼさつりつぞう)です。この仏様は高さ291cmあり、胎内には5.5cmほどの金色に輝く千手観音像が納められているとのことです。国宝・9世紀後半の仏様です。

千手観音様について書こうと思って、仏像の本をとってパラっとめくって初めて出てきたページにこの仏様がおられました。あまりのエネルギーに全身に鳥肌が立ちました。この仏様を彫られた方はこんなエネルギーを感じておられたと思いますと、その方は完全に人間を超えています。優しいとか慈愛とかいう言葉さえも超えた、何もかも受け入れ許して下さるあまりに深く高く浄い波動です。当時の方たちがこんな波動を感じておられたことに驚くと共に、きっとその方たちは幸せだったろうと思います。そして現代でもこうして文化財として我々が感じることができるのも、ありがたく幸せなことですね。

私は写真があまりうまくないので、十分に高い波動をお伝えできないのが残念です。本物を見たい方は道成寺に、写真でよろしければ「平安の美仏大百科(枻出版社)」をお求め下さい。

千手観音様はその手に宝珠、宝剣、金剛杵(こんごうじょう)などの仏具を持っておられます。千手観音様はその無数の手と仏具で、どんな困難からも私たちを助けてくれる仏様だとつい最近まで信じていました。でも、どうも違うようです。。。。

、、、、と昨日(2/27)ここまで書いてパタっと指が動かなくなりました。千手観音様を題材にして自分の言いたいことをまとめていたのですが、本物の波動にほんの少し触れただけで、どれほど自分の考えが矮小であるかを知り、あの文章のあとに続ける言葉が出てきませんでした。今の私には、千手観音様に見合う言葉は出てきません。一日考えましたがあきません。あきらめました。降参です。完敗。。。私は千手観音様を語ることはできません。

今回書こうとした内容はまた別の機会に紹介します。

今は深い感謝と共に、仏様の定まりきった在りようを感じることのできる幸せをしっかり味わいます。

氣付き

Posted by amin_itsu