黎明勉強会

2020年12月12日

前にもご紹介しましたが、私は「黎明」という霊性に関する本の勉強会を主催しています。先週末、この勉強会で黎明の最後の章まで終えました。有志が集まり、2年半あまりかけて上下巻2冊の本をじっくりと勉強しました。

「黎明」は霊性とは何かを説き、霊性が人間の全てであり、人は霊性を向上させるために生まれてくることを説明しています。

世にスピリチュアルな本はたくさんあります。勉強になる本も多いのですが、権威にたよったり、奇をてらったり、興味を掻き立てたいとか、自己主張を通したいとの“我”を感じます。そんな本が多い中、「黎明」には別格の風格があります。普通の本には書いた人の顔を見えますが、黎明の著者の葦原瑞穂には顔が見えません。単なる知の巨人です。大きすぎて私に見えるのは著者の体のほんの一部です。

全部で28章からなりますが、初めの3章は普通の人間が知覚できる情報について述べています。最新の量子力学も駆使して、我々がどれほどわずかな情報に頼って生活しているかを丹念に説明しています。私は大学物理学科卒業ですが、ここまで高度で正確な物理学を使っているスピリチュアルの本を知りません。

少ない情報の例として視覚情報を例にとってみます。我々は目にほぼ全面的に依存しています。しかし、目が把握できる光の情報は全体のほんの一部で、その一部も我々は実に簡略化して受け取っています。「見えないものは信じない」とよく言いますが、情報の大部分は見えないところにあることを黎明は示します。我々はいわば目隠しされて、幻の中で生きているようなものだと黎明は説きます。

では、見えないものがあることを認めたうえで、見えないものを感じるとはどういうことなのでしょうか。それを説明するのが困難であることを以下の例を使って説明しています。

「例えば、光の全くない洞窟で暮らす集落があるとします。何十世代も視覚情報なしに暮らしているために、目でみたことを表現する言葉もなく、聴覚と触覚だけに頼って生活するのが当たり前になっています。その集落の人たちに、目が見えるとはこんなことなんだと説明する難しさを想像してみてください。霊性が向上したあとにどんな幸せが来るかを説明することには、これと全く同じ困難さがあります」。

あふれんばかりの科学的知識の豊富さと上記の例で、この本は「本物」だと確信し、信頼するようになりました。誠意を感じたからです。

このあまりにも少ない情報の中で住んでいることを説明したあと、以下のような流れで本は進みます。

「実在とは何か」、「霊とは何か」、「地球の変容(アセンション)」、「霊性の向上の様々な方法」

アセンションがあるとかないとか騒いでいる方々がいると伺いました。魂の話をよくされる億万長者の斎藤一人さんは「アセンションなんかない。1000年ぐらいかけて、ゆっくりと波動が上昇するだけだ」と言っています。アセンションがあると主張される人もいます。アセンションに乗るにはどうしたらいいかという本もあるかもしれません。

私は、アセンションはご自身の中で起こるだけだと考えています。それが同時多発的に起こりやすくなるとの理解です。

アセンションがあるのかないのかはわかりません。確かなことは霊性の向上が絶対に必要であることです。それだけはこの本を何度も読んで、しっかり腹に落ちました。

また折に触れて、「黎明」の内容をここで紹介していきます。かなりぶっとんだ内容ですので、引かれる方も多いと思います。お付き合いできる方だけで結構ですので、読んでくだされば幸甚です。

それでは、今日はこれにて失礼いたします。

黎明

Posted by amin_itsu